【イタリア料理留学_番外編vol.1】香川県で、イタリアに暮らした日々を思い出す(2018/11/28)
先週末、イタリアのアスコリ・ピチェーノ出身のマンマの料理を食べる会がありました。
(アスコリ・ピチェーノは↑ココ!)
「アスコリ風肉詰めオリーブ」という伝統料理のデモンストレーションを見て、生ハムやペコリーノチーズやパスタを食べ、懐かしいマンマの話すイタリア語を聞いたら、「イタリアにまた行きたい」と思いました。
そして、イタリア家庭料理はやっぱりシンプルで美味しい。
(実は、ロンドンよりもやっぱり料理をするものとしては、イタリアに行きたい欲が出てきてしまった・・・。)
「アスコリ風肉詰めオリーブ」という伝統料理は、オリーブの種を残して周りの果肉だけを包丁でかつらむきのようにして取ります。
それがなかなかに難しくって、マンマはペティーナイフでいとも簡単にやるんだけど、見るのとやるのって全然違うんですよね。
次に、オリーブの中に肉詰めをするんですが、この肉詰めの具体的なレシピは「伝統料理だから教えられない」って言ってたことにびっくりしました。
いちお、サラッと何を使うかは話してくれましたが。笑(すでに完成している具が準備されてたので、作り方の工程も不明)
私は実はフィレンツェでラビオリを作った時に似たようなレシピを習ってるので、サラッと説明された内容で大体レシピと工程の想像がついたんですが、他の参加者の皆さんは再現するのは難しいだろうなぁ。
デモンストレーションだったので、ほとんど見るだけだったんですが、私はどうしてもやってみたくて、手をあげて体験させてもらったんです。
やっぱり料理ってやってみなきゃ覚えないんですよね。。。
(パン粉の付け方とかもオリーブの肉詰めには直接触っちゃいけない!とかルールがありました。)
だから、この会は、実際に家に帰って同じ料理を作りたい人向けではなく、アスコリ・ピチェーノの伝統料理を見て食べて知るための会だったわけです。
料理教室って行っても、色々なやり方があるんだなぁと思ました。
デモンストレーションが終わったら、お食事会。
・生ハム、ペコリーノチーズ
・アスコリピチェーノ産のグリーンオリーブ
・グリッシーニ(クラッカーのような食感の棒状のパン)
・マンマの手作りパンにリコッタチーズ、ルッコラ、トマト、オリーブオイルをかけたカナッペ風
・フォカッチャみたいなパンにジャガイモ、キャベツ、パンチェッタ(ベーコンみたいな)を煮込んだクリームソースを挟んだサンドイッチ(写真を撮りそびれたけど、グラタンのホワイトソースみたいで美味しかった。)
・ボスカイオーラ(木こり風のパスタ。きのこをたっぷり入れたもので、この日はポルチーニも少し入ってました。)
・アスコリ風肉詰めオリーブ
・りんごのケーキ(素朴で優しい味)
イタリアで1ヶ月学んだことで、この会の中で出でくる様々な食材を、
「あぁ、スーパーで売ってたあれね」
「パンチェッタ、美味しいよね」
「ボスカイオーラ、習ってないけどたぶん作れるな」
みたいに想像しながら味わうことが出来ました。
料理って、一食一食の点に見えるけど、毎日続けて行く中で色々な経験やレシピを試しながら、点が線になっていくことが醍醐味。
「家事・しなければならないこと」と捉えるとしんどくなるけれど、「積み重ねていく面白さ」を知ったら、もっと毎日が楽しくなるに違いない。
End.
次の旅へ