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「元気なんかじゃない、大丈夫じゃない」もっと、人間臭く生きていいのかもしれない。(2023/05/15)

台湾で入院して帰ってきて、3日後には「おうちでふんわりヤエ食堂」の募集を予定していたので、内容やレシピの魅力を発信していました。

本当はリアルに料理を作って食べる会なども開催したいなぁと思うのです。

でも、今のわたしは...


肺炎状態で息も浅く、声を出すのもしんどくて、夜も10回以上目が覚めて寝付けない...

食べたい、作りたい、という意欲さえ湧かなし、全然量も食べられないし、味もおいしいと感じない...

日常生活に困難をきたす程の浮腫みに悩まされ、外出もしんどい...

こうやってブログを書くこと、料理をすること以外に、24時間どうやって過ごせば気が紛れるのか...
そんな状況なのです。


「なつみ先生は、もうすっかり元気になったと思ってました」と昨日電話した方に言われたのですが...

本当のわたしは、いつになったら元通りの生活に戻れるのか検討もつかなくて、美味しいと思う気持ちさえ薄れてしまい、気持ちばかり焦って苦しくて、泣いています。


別に隠してるつもりはないし、カラ元気を出してるつもりもなくて、ただ「元気なんかじゃない、大丈夫じゃない」ってちゃんと言わなきゃ伝わらないなんだって思いました。

「元気じゃない、大丈夫じゃない」って伝えたところで何も解決しないし、良くなるわけじゃない。
そういう場面を、人生で何度も経験し、そのたびに自分の気持ちを心の中に閉じ込めてきました。

入院中だって「しんどい、さみしい、不安だ」って言ったって誰も助けてくれないし、どうすることもできないって思ってました。だから、一滴も涙は出ませんでした。

家にたどり着くまでは、どこか現実味も薄くて、脆く今にも崩れそうな気持ちに蓋をして見ないフリをするしかなかったのです。さもないと、崩壊した気持ちを立て直して、帰国まで耐え抜くことはできないと思いました。

それが帰国後、現実に戻ってきた途端に、あたりまえにできたことが全然できないもどかしさで、一気に気持ちが崩れ落ちていきました。


入院中から
「これから一体どんな治療がはじまるんだろう?」
「いつわたしは帰国できるんだろう?」
「10割負担だと、いくら治療費がかかるんだろう?」
みたいな言語が伝わらないこと、日本の当たり前が通用しないことへの怖さに押し潰されそうでした。

入院中は、他のことを考える余裕もないくらいしんどくて、時の流れさえわからないくらいだったけれど、回復して頭は元気になってきているが故に、今は気持ちばかり焦ってしまうのです...。

回復までの期間の目処がたたない怖さとこれって本当に治るよね?という元通りの生活に戻れる保証が見えない怖さの中にいます。

風邪だったら1週間くらいで治るだろう、とか
頭痛だったら、薬なんで寝れば治るだろう、とか、そういう検討がつくじゃないですか。
それが全くわからないことへの恐怖に押し潰されそうなのです...。


6/3に「おうちでふんわりヤエ食堂」のライブ配信を予定していますが、きっとこの日までには回復する...と信じるしかありません。オンライン配信なら、浮腫がひどくて歩けなくても、開催することはできますから...。

「おいしいを伝える」ことは、「おいしいと思える感覚を取り戻していること」でもあるし、そんな元の状態が、喉から手が出るほど欲しい。

好きなことを夢中で話していると、しんどさや辛い現実を忘れることができて、心が満たされからだの中からポワッっと温かいパワーが湧いてくるのです。

元気がない時、自力では生み出せないそのパワーを、人との関わりの中で分け与えてもらっている気がします。

今はまだ元気じゃないし、大丈夫じゃない。
でも、もう元気だよ、大丈夫!って、その日、会える皆さまには笑顔で伝えたいのです。

おいしいを共有できる喜びの渦に埋もれたい。
それは、「健康」という当たり前の土台があるからこそ、感じれる境地だから...。


いままでのわたしは「元気じゃない、大丈夫じゃない」と言ったところで、何も解決しないし、人に伝えたところで相手は困ってしまうだけだと思ってきました。

そうして、苦しさや涙を自分の中だけに閉じ込めてきました。

「元気じゃない、大丈夫じゃないわたし」は、人には見せてはいけない...ダメな自分だと思ってきました。

けれど、「元気じゃない、大丈夫じゃない」と言うことで、まず誰よりも自分の気持ちに寄り添えるのかなって...今こうしてブログを綴りながら気づいたのです。

気持ちを封じてしまうことは、自分の気持ちを感じ切らずにいることでもあります。
感情に良い・悪いはなく、どんな感情も大事にしてあげるべきものです。

「元気じゃない、大丈夫じゃない」は、人を困らせると思ってきたのは、過去にまで遡ると「お母さんを困らせたくないから、いい子でいなきゃ」という子供心からなのでしょう。


これは、わたしの人生の最大の課題です。
「元気じゃない、大丈夫じゃない」は、本当に人を困らせるのでしょうか?
自分の気持ちを伝えなきゃ、気づいてもらうことも、寄り添ってもらうこともできないのに...。

からだの状況としての苦しさよりも、自分の苦しさや涙を自分の中にだけで閉じ込めてしまうほうがよっぽど辛いことかもしれません...。気持ちを封じ込めたことで、からだも心も泣いているのかもしれません...。

「なつみさんも悩むことあるんですね」と別の人にも言われたのですが、それだけわたしは自分の影の部分を無意識に隠してきてしまったのかもしれません。

人並みに悩むし、心配なこともたくさんあるし、うまくいかないことだって多いもんです。
これで合ってるのかな、ってわからなくなることもあるし、小さなことで一喜一憂します。

これだけの大事(おおごと)が身に起きているのに、どこかで小さくまとめて流してしまおうと思うのも、何か違うような気がして...。こんなことが起きなければ、きっとわたしは「元気じゃない、大丈夫じゃない、弱くて、脆くて、不安なわたし」を人に見せようと思わなかったでしょう。


もっと、甘えていい
無理だ
できない
苦しい
辛い
しんどい
不安だ
助けて...
という感情を味わいきって、泣き疲れるまでわめいたらいい。

回復を焦らない
その先のことを考えて不安にならない。

気持ちを無理に上げようとする必要さえない。

もっと、人間臭く生きていいのかもしれない。
表向きに飄々として、何の悩みもなくうまく生きる仮面の強さよりも、子供のように泣きじゃくり誰かが救いの手を差し伸べないと堕ちてしまうほど弱いほうがいいのかもしれない。

苦しみの中にして思うのは、自分の弱さを認めるほど、人は強く優しくなれる....
だからこそ、人に弱さを見せられる人が本当に強く優しい人なのだと思うのです。




5/19まで!7日間限定募集
「おうちで"ふんわり"ヤエ食堂」

そんなわけで、おうちでヤエ食堂 5ステップ スパイスカレー初級講座の内容にプラスして、

・5つのふんわりレシピを掲載した冊子
・5つのふんわりレシピの作り方をデモンストレーションするライブ配信

が付く「おうちで"ふんわり"ヤエ食堂」は、5/13〜19までの7日間のみお申し込みを受付ます。


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ふんわりサロンからお届けするライブ配信は6/3(土)の予定です。

ふんわり流のスパイスレシピの魅力
作り方のコツ
発酵調味料との組み合わせ方

レシピ以外のアレンジなど

冊子には掲載しきれなかった情報盛りだくさんのライブをお届けしちゃいます。
おうちでヤエ食堂プロジェクトの企画〜撮影〜リリースまでの裏話もしゃべります...!

最近、もっぱら出版のレシピ撮影だったり、執筆だったり、もくもく作業ばっかりで、レシピの魅力を語る機会が全然ないので、ライブ配信がものすごく楽しみなのです。もちろん、録画もしますから「あとから視聴」もできます。

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