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階段を1歩ずつ登っていく(2017/06/25)

今日は、インストラクター養成講座の第2回目でした。


・Basic講座の塩麹レッスンの流れと説明のポイント

・初回レッスンで大切にしたいこと

・包丁の使い方、説明の仕方

・塩麹レシピの調理のポイント

・共感される自己紹介の仕方

など今回も内容盛り沢山でした。

中でも”共感される自己紹介の仕方”は、ポイントを学び、各自が自己紹介を考え、他のメンバーの前で発表したのですが、これが今日の内容の中で最も受講生の印象に残ったようです。


自己紹介の仕方と書くと、とっても簡単に聞こえるし、誰だって自己紹介くらい簡単にできるじゃん!と思うかもしれません。

でも、今までの人生で誰かの自己紹介に感動したり、深い共感を得たことってどのくらいあるでしょう?

今でも印象に残っている自己紹介ってありますか?

たぶんそう聞かれてもほとんどの方は、思い浮かべることが出来ません。

「自己紹介は初対面の人を前に一人でしゃべり続けないといけないので、最も嫌いな、避けて通りたいことでした。」

「今まで自己紹介というと、当たり障りのない事を言って、後で後悔していたことが多かったんです。。。」

受講生の中にもそんな風に話してくれた方がいます。

それが、共感されるポイントを押さえて話す内容を考えると、それぞれの人柄や個性溢れる自己紹介ができるようになるわけです。

できるといってもいきなりスラスラと完璧に喋れるわけではもちろんありません。(受講生メンバーも、色々と反省点をあげてる方が多かったです。)

でも、聞いている方の印象はガラリと変わります。

「私以外のメンバーの方々の自己紹介、とても胸が熱くなりました。」

「自分の思いや感情が伝わるエピソードがいいなぁと皆さんのお話を聞いて思いました。」

「上手にスラスラと話せなかったとしても、熱い思いを素直に話すことができれば、聞いている人の心に届くんだなと、他の方の自己紹介を聞いて思いました。」


私も皆さんの話を聞いていて、自分が自己紹介の練習をしていた頃を思い出しました。笑

最初から満足のいくように話すことはとっても難しいかもしれません。

そしてどうしても皆んな自分のことは過少評価してしまいます。

自分の出来なかったところにばかり意識がいって、「あれもダメだった、こんなことも出来なかった。私、全然ダメだ。」と全否定をしてしまいます。

でも、自己紹介っていうのは自分のためにするものじゃなくて、誰かに自分のことを知ってほしいからするものです

完璧にスラスラと話ができて、拍手喝采のような自己紹介が出来たとして、「この人、なんか物凄い人だ。」と思ってもらいたいからするのでしょうか?

スラスラと喋れなくても、ちょっと纏まりがなくても、噛んでしまっても、最終的にあなたの人柄が伝わるならそれでいいんじゃないでしょうか?

「話かけやすい雰囲気の人だな。一生懸命伝えようとしている姿がいいな。笑顔が素敵だな。」と思ってもらえたほうが嬉しくないですか?

だから、上手く喋ることがゴールではないんです。

自分のことを知ってもらって、かつ、共感をしてもらうことが大切なんです。

他人の前で自己紹介の練習をするなんてこと、後にも先にも殆どないと思います。

自己紹介について真剣に考えることも就活の時くらいではないでしょうか?

でも、自己紹介が好きに慣れたら、自分のことを上手く伝えられたと思えるようになったら、この先の人生で出会う人とのご縁をもっと広く深くしていけるんです。

それってインストラクターとしてだけでなく、人としてとっても大事なことです。

「まだまだうまく言葉にできていないですが、階段を一つ登った気分です。皆さんの自己紹介を聞いていても勉強になることが多く、とても私には大切な事を学ばせてもらった講座でした。」

そんなふうにアンケートに書いてくださった方もいました。


そう、一歩ずつでいいんです。

料理だってそうです。

料理が苦手な方が、突然おせち料理が完璧に作れるようになんてなりません。

子どもだってそうです。

最初からペラペラ喋れるわけではありません。

田植えをして、翌日から新米が食べれるわけないんです。

私たちは「大人なんだから、なんでも一通り上手くそつなくできるべきだ」と思い込んでいるのかもしれません。

潜在的に「あの人が出来るんだから、私も出来なきゃダメなんだ」と思っているかもしれません。

「私は奈津美先生のようにスラスラと話すことは出来ないし、練習しても、場数を踏んでもあんな風にはなれない・・・」と思う受講生もいるでしょう。

(私だって、自分が完璧に喋れた!なんて思うことはないです。日々自分を振り返ります。。)

でも、みんなそれぞれ違いますから。

持ってる素質も、いままでの経験も、考え方も、時間の使い方も、心も、体も、環境も。

料理教室をやっている先生がみんなスラスラ話せて、完璧で、気配りが出来て、最初から堂々と胸を張って立っているかと考えたら、絶対そうじゃないですよ。

一歩ずつ進んでいきましょう。

上達するために、成長するために、身になるまでに、ある程度の時が必要です。

表面的に取り繕ったプレハブの建物は長く持ちません。

時をかけて、土台をきちんと作ったその上にだけ、長い時を経ても壊れない立派な家が出来ます。

焦りは禁物。

自分を否定するのももう辞めましょう。

一歩ずつでいいし、ちゃんと前に進んでいるから。

今は氣づけなくても、不安でも、いつか振り返った時に「こんなに進めてた」とわかる時が来るから。

今はただ、進み始める勇氣を持てた自分に、1つずつ学んだことを落とし込んでいけばいい。

fin.

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