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自分の不安に嘘をついた(2018/03/23)

今更、自分の本音に氣づいた。

実は、先週末が終わるまで私は不安の波に押しつぶされる寸前だった。


3月15日 確定申告の締め切り(数字が苦手な私にとっては、もう本当にしんどい作業)

3月17日 発酵の第一人者である伏木暢顕先生に1年越しで学んだ「醸せ師」の卒業試験

3月18日 ウェスネストホームさんとのコラボセミナー

と、立て続けに絶対失敗してはいけないことが続いた。

確定申告は毎年旦那さんにご指導いただきながら、泣きそうになりつつもなんとかやっていた。

もはや自分の力量では無理だと決め付けている一方で、教えてもらわないと作業が進まない苦しさの中で、自分の他の仕事と平行しつつ、でも1ヶ月以上前から常に頭のどこかには確定申告のことがひっかかっていた。

もしかしたら、2〜3月にケーキの実験と言いつつ、もうかなり頻繁にカフェに通ってたのも、確定申告のストレスが原因だったのかもと今更思う。(まぁでも、結果的には「ケーキ=ニキビの原因」という思い込みは外れたので良かったんだけれど・・・)

そして、「醸せ師」の試験。

これは正直、絶対受かるって確信があった。

試験といっても筆記ではなく喋りの試験で、私は毎日LINEライブで喋りの訓練をしているし、レッスンでも相当話しまくっている。

だから、卒業試験に落ちるかもなんて考えなくても良いのに、本当は2月に受けられるはずの試験の時間に間に合わなかった。

間に合わなかったから、1ヶ月先延ばしになって、結果的に確定申告とセミナーに挟まれるという、とんでもないタイミングの日取りになった。

受かる確信しかないはずなのに、もし落ちたら・・・という氣持ちが心のどこかにはあったようで、2月にタイミングを逃してから1ヶ月、そわそわが止まらなかった。


さらに、コラボセミナーは自分がいつかこんな仕事をする!と夢に描いた舞台だった。

確定申告、卒業試験という2つと比べたら一番ワクワクしながら取り組めるものだった。

なのに、他に片付けねばならない事が優先される日々の連続で、やりたくてもなかなか進めることができなかった。

私という人間は今までの人生でほとんど失敗をしたことがない。

用意周到で、夏休みの宿題なんかも絶対に最終日の前日までには綺麗に仕上げるし、受験の時も試験時間終了5分前には終わり、見返す余裕まであるタイプ。

追い詰められてもきっちりこなし、ミスがないか、足りないことはないか、確認する余裕をもって当日に臨みたいタイプ。

なのに、今回は、3つも同時に来たもんだからさすがにとんでもないことになった。

確定申告は最終日に結構厄介なミスをしていたことを発見し、結果、提出時間ギリギリになんとか間に合った始末。

ギリギリとか大嫌いな人間なので、ものすごく精神的にしんどかった。

大学職員時代の3月末もそんな感じだったので、その頃のことを思い出しちゃってなんだかとてもモヤモヤしてしまった。

「醸せ師」試験の日は、前日急激に体調が悪くなり、このままじゃ試験受けられないかも・・・と思いながらなんとか試験に臨めた。
(金曜・土曜のレッスンには顔も出せず、Basicの最終回だったのに、生徒さまたちに申し訳ないことをしてしまった。)

当然試験には合格したわけだけれど、試験が終わった瞬間、吐き氣と極度の頭痛に襲われ、そのまましばし寝込む。

よっぽど追い詰められてたのかなぁとそこで初めて氣づく。


そして、コラボセミナー。

めちゃくちゃ楽しかった!!!っていうのは本当にそうで、でもこっちはある意味異常な興奮状態でその日の夜は寝付けず、夢が叶った喜びを噛み締めていた。

しかも思い描いた以上の出来栄えで自分で自分を褒めてあげたい。

イメージトレーニングと思わなくても、毎日のようにセミナーでうまく話している自分を想像していたが、それを超える現実だった。

全てが無事に終わってホッとした。

無事に終わることしか思い描いていなかったけれど、それでもどこかで怖かった。

「本当に大丈夫なんだろうか」

「うまくいくのだろうか」

「期限内に終わるのだろうか」

不安はどこかに置いてきた。

でも、どんなに覆い隠しても、雨漏りのようにどこからともなくまた滴り落ちる。

頭では不安はないと信じていたけれど、体は容赦無く不安をあらわにした。

水曜日、昨日までなんともなかったのに喉がおかしくなりLINEライブをしばし休もうと決め、木曜日の夜から急な体調不良になり、吐き気、頭痛に襲われた。

体は「もう無理!!!」って SOSを出していたのだと後々知る。

強がってないって思ってたけど、身体は強がらないでと言っていた。

でもあの状況ではもう、やりきるしかなかった。

こんな状況になったのも全ては必然だと思う。

それを乗り越えられたことは自分の自信になった。

でも、あそこまで自分の余裕がない状態、それは身体に毒だと痛感した。

頑張りすぎてごめんね、私の身体さん。

そして、不安はない!なんて嘘を続けてごめんね、私の心さん。

本当はすごく不安だったんだ。

うまくいくか、無事に終わるか、試験に受かるか、不安でいっぱいだったんだ。

不安の波が押し寄せて、止まらなかった。

それでもやり抜くのが『笠原奈津美』という人物だと信じたかった。

だから、自分の不安に嘘をついた。

嘘をつき続けたことを今更後悔してもしょうがない。

金曜も、土曜も、なんとセミナーの日も「奈津美先生、大丈夫ですか?顔色が悪いみたい」「先生なんか元氣ない・・?」と講師たちに言われた。

表向きには何事もなく全てが無事に終わったけど、不安だという自分の本音に嘘をつき続けた私は、自分であることを忘れてしまっていた。

それが、セミナーが始まった瞬間に、自分であることを思い出し、自分の今この瞬間にどっぷり浸かった。

結果、なぜかセミナー前は喉が痛かったのに、喉の痛みなんて喋ってる間に吹っ飛んだ。

朝には元氣がないと言われたのに、セミナー終わったあとはエネルギーが溢れ出して、ワクワクが止まらなかった。

今まで見たことのない隠れボーナスステージを見るという不思議な感覚にまでなった。


なんだこの感覚・・・?

結局は、自分の本音(ワクワク)に正直でいると「元氣が出る」し、自分の本音に嘘をついていると「元氣がなくなる」ということなのではないか?

じゃあ、追い詰められたあの時期、私はどうすれば良かったのか?

一瞬どれかを投げ出そうかとも思ったけれど、それはしなかった。(投げ出したら、今頃どんな未来になっていたのかな?)

どうすれば良かったのか、今の私にはわからない。

でも、全部やりきる!という選択しかないと思って、嘘をつきながらもなんとか終え、そして今その一部始終の出来事を俯瞰して見ることで反省しているのだから、もうそれで良いではないかと思う。

後悔はしない。過去は変えられない。

変えられるのは自分とミライだけ。

この経験が今後の自分に大きな氣づきを与えてくれたのだと信じること。

それが今の私にできる最良な捉え方だ。

(最後の絵は、講師メンバーが書いてくれたセミナー中のワクワクボルテージ最大限の私の図。菌たちもワクワクしてる。こんな状態が常だったら最高だよね。笑)




































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