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【サンフランシスコの旅_vol.7】ユダヤ人大富豪の教え(2017/09/09)

前回の続き。

マリンライナーで隣に座った外人のおじさんに「高松に住んでるの?」と話しかけられたところから、1時間ずっと色々な話をしました。

そして人生について諭されました。


そもそも、このおじさん何とも不思議な人でした。

おそらく60歳くらいのアイルランド人。今住んでいるのはハワイで、彼女は日本人。

どうやら高松で出会ったらしく、高松に来るのはこれで2度目。

これまでに40ヵ国ほどの国に行った事がありベトナムにも8年住んでいたしスイスにも何年か住んでいたらしい。

ここ半年の間にアジアを中心に6ヵ国ほど旅行で行ったらしい。

現在はベトナムにて教鞭をとっているが、初めての経験だと言っていて、職業は教師ではないとのこと。

さらに、このおじさん5ヵ国話せるとのこと。

ね、謎すぎますよね?どこかの大富豪?笑

本田健さんが大好きな私としては、まさに突然『ユダヤ人大富豪の教え』が始まったんです。


おじさん(以下:お)「どこかに旅行していたのかい?」

私「サンフランシスコにオーガニック事情をリサーチしに行ってました。」

お「オーガニックね。知ってるかい?50年前まではどこもかしこもオーガニックが当たり前だったのさ。高度経済成長とともに農業も変わっていって、安価に大量生産をするために農薬を使うようになった。それ以前はオーガニックが当たり前だったんだよ。今ではオーガニックなんて金目当ての企業の戦略にのせられているだけさ。」

私「はい。知っています。でも、私は発酵食の料理教室を高松でやっているので日本よりも先を行くサンフランシスコの食の現状について知りたかったんです。」

お「なるほど。でもアメリカの食べ物はまずい。それに、サンフランシスコは何もかも値段が跳ね上がっている。それに比べ、高松はとても食べ物が美味しく、安い。うどん以外にも瀬戸内海の島々や庵治の石、お遍路など、まだ日本人さえも知らない素晴らしいものがたくさんある。」

私「そうですね。サンフランシスコと同様に日本の中でも東京は何もかもが高いです。オーガニックや発酵というキーワードがとても流行っているので、その言葉にみんな過剰になっている気もします。」


お「そうだね。私の住んでるハワイでもローカルな発酵食(ピクルスみたいなもの)を作っている人がいるよ。私の住んでる場所はワイキキからほど遠く、それこそ全てが本当の意味でオーガニックなのさ。ワイキキは人も多いし滅多に近づきたくないね。」

私「へえ!ハワイにも発酵食があるんですね。」

お「そうそう、美味しいものといえば、ベトナム料理は最高だよ!あとはスイスも素晴らしい。君は英語のクラスはやらないのかい?」

私「いつかやりたいとは思ってます。でも、今の英語力では足りないなと思うので、もう少し勉強が必要かなって・・・」

「“just make decision and do it.”(決断し、実行するだけさ)

「“No. Try not. Do. Or do not. There is no try.”(「やってみます。」や「トライ」は妥協だ。中途半端な決断はせずに「やる」か「やらないか」をしっかりと決めることが大切だ)


「“Your English is so good! You need to have confidence.People think language is difficult.but,it ist't.”(君の英語はとてもわかりやすいよ。もっと自分に自信を持つんだ。みんな言語は難しいと思っているけれど、それは思い込みだ。そんなことは無いんだよ。)

私「・・・・・」

お「一番やるべきなのは、英語で料理を教えているYoutubeを繰り返し聞く事。料理に使う英語なんてある一定のパターンなんだ。それに料理は会話だけでなくボディーランゲージも使える。そんなに難しい事じゃ無い。繰り返し繰り返し聞くんだ。」

「言語の習得にてっとり早いのはネイティヴの子供と話すことさ。僕もそうやって5ヵ国語を学んできた。」


このおじさん、さっき初めて会ったばかりの私の心の中を見透かすようなアドバイスをバンバンくれたんです。

特に英語で書いたオレンジ色の文章。

いつも私が意識していることなのに、改めて他人に(しかも自分のしたい事を実現する人生を体現しているであろう人に)言われて、なんか心が物凄く揺さぶられて言葉にならなくて・・・。

なんだろう、この出会い、このタイミング。

神様は私に何を気づかせたいのだろう?



「“just make decision and do it.”

「“No. Try not. Do. Or do not. There is no try.”」

「“You need to have confidence.”」

いつか英語で発酵食のレッスンをやりたいとぼんやり描いていた夢。

いつかやりたいと思っているうちは叶いっこない。

叶えるために努力する自信が今の私には無い、けれど心のどこかではやってみたいと思っている。

いつかやりたい”と言っているうちは、まだ自分が頑張らなくていいよと自分に言い聞かせて安心しているだけだ。

いつか”は一体いつになったら来るのだろう?

いつか”は来るものじゃない、自分が今決断するだけの事だ。

やると決断して、こなしていく自信を持って進むことを、自分自身と約束する。

これが出来た人だけが新しい自分の世界を切り開いていける。

自分が目指す世界を体現する事ができるんだ。

旅の締めくくりにユダヤ人大富豪(?)が教えてくれた事、忘れ無いように心に書き留めておこう。


End.
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