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【スリランカの旅_vol.2】高速道路、高層タワー、ショッピングモール(2018/01/13)

さて、12月25日。いよいよこの日は大学時代の友人と5年ぶりに再会することになりました。

(なんでスリランカで友人と再会することになったのかは、こちらをご覧ください。)


マンゴーハウスに迎えに来てくれ、そこから首都のあるコロンボまで走ります。

車はプリウス。まるで日本にいるかのように高速道路の雰囲気も似ている。しかも日本語で「ETCカードを確認しました。」とプリウスが喋るし、スリランカ人の旦那さんも日本語ペラペラ(日本在住11年だそう)、もはやここは日本か!と錯覚するのも無理はないくらい。

実は、スリランカの高速道路はまだまだ国のほんの一部にだけ整備されていて、その建設には日本企業が関わっているんだそう。

なるほど、だから日本とそっくりな雰囲気なのねと納得しました。


スリランカの首都コロンボは、かなりの大都会。

スリランカという国のイメージ(私が勝手に描いたイメージ)とは全然違う都会的な街並みに驚くばかりでした。

キリスト教徒が大多数なわけではないのに、町中一面イルミネーションがひしめきあっていて、まるで六本木ヒルズかルミナリエみたいな勢い。

実は、前日に泊まったマンゴーハウスは空港の近くでコロンボよりも田舎町なので、停電も多く水をお湯に変えるための電力にも乏しいため、お風呂に入ってもお湯が出なかったんです。

すごく電気を大切に使わなきゃいけないんだって思った矢先、町中ライトアップってどういうこと⁈
ものすごい電気の無駄遣いじゃん!と意義を申し立てたいくらいイルミネーションがド派手なんですよ。


そして、もう一つ。日本と明らかに違うのは、クリスマスということでほとんどのお店が定休日でした。

飲食店も、お土産やさんも、カフェも、行きたかったところはほぼ全滅。

そんな中、友人の旦那さんが地元情報を駆使して連れて行ってくれたのが、南インドカレーのお店でした。(地元の人に大人気だそうで、観光客は絶対入りにくいお店です。笑)

スリランカはインドの右下に位置し、紅茶の茶葉積みの繁忙期には南インドから季節労働者がやってくるので、文化的にも言語的にも共通することが多いのだそうです。

北インドはドロッとしたカレーにナンをつけて食べるスタイルですが、南インドは写真のように割とさらっとしたタイプのカレーをごはんや米粉を加工した主食などで食べます。
(北と南のインドカレーの違いの詳しい話はこちら

南インドカレーは私も大好きで、銀座に本当に美味しい南インドカレーのお店『ダバ インディア』があります。
東京のみなさんはぜひ行ってみてください。


ランチの後、唯一開いていたショッピングモールへ。

海外に行って一番楽しいのは、地元のスーパーに行くことかもしれません。

どんな野菜があるのかな?スパイスが手軽な金額で買えるかな?とワクワクしながら物色しました。


友人の旦那が一番本物のココナッツミルクに近い味だとおすすめしてくれたココナッツパウダーや、大量の唐辛子(Advance講座のぬか床作りに使ったりしてます)、ヤシの蜜のシロップ、レトルトスープ(スリランカの味を知るため)、クローブ、カルダモンなど買いました。

特にスパイスは信じられない量が信じられない値段で買えて、どれだけ日本で買うと高いか痛感しました。まぁそれだけスリランカの人たちの消費量が物凄いってことですよね。


また、スーパーに行くと必ず買ってみるのがヨーグルト。笑

私、昔は毎朝欠かさずヨーグルトを食べていたヨーグルト大好きっ子なんです。

今は時々豆乳ヨーグルトを作ることがあるくらいですが、海外のヨーグルト事情は実に面白いんです。

昨年夏に行ったサンフランシスコでは、ヤギ(GOAT)と羊(SHEEP)のヨーグルトが美味しすぎて、日本のヨーグルトが物足りなすぎるくらい濃厚な味わいにハマってしまいました。

スリランカでは、水牛(BUFFALO)のヨーグルト(正確にはヨーグルトではなくCURDという乳製品)が主流です。

甘味料も砂糖ではなく、ヤシの蜜からできたシロップを使っており、自然な甘みが完全にツボでした。

さらに、面白いことになぜか茶色い陶器に入って売っているんです。これも美味しいCURD作りに欠かせないんですって。


たっぷりお買い物を終え、帰宅の前にフードコートでスリランカ料理を買ってみました。

基本主菜はカレーで、炒め物や和え物があり、主食はごはんだったり、米粉の麺を丸くしたものや、薄いクレープみたいなものなど、レパートリーが多様にあります。


コット・ロティを作っているお兄さん。

実は、ゴダンバ・ロティという、スパイスの効いたポテトを、もっちりとしたピザ生地のようなもので巻いてあげたスリランカ風春巻き料理があります。

その残りを鉄板の上で刻んで細かくし、卵や野菜を加えてヤキソバかチャーハンのように炒めたものがコット・ロティ。

残り物のゴダンバ・ロティをおいしく食べる方法として考案された家庭料理と思われます。(冷やご飯でチャーハン、残った餃子で焼き餃子的なかんじですね。)実物写真は下に載せてます。

スリランカでは基本的に看板に、英語・タミル語・シンハラ語の表記があります。

だから、メニューの注文時も基本的に困ることはありませんし、ほとんどの人が英語も話せるので、そういう意味でも観光客に優しい国だと思いました。


友人の旦那さんのご実家へこの日は泊まらせてもらうことになっていたので、みんなで買って来たものを広げて晩御飯。

一番大きなガラスのうつわに入っているのが、お兄さんが作ってくれたコット・ロティ。

その下の同じサイズの3皿がダールカレー(左)、サバカレー(中央)、チキンカレー(右)。

下の小鉢はご実家のお婆さまが作ってくれたポルサンボールというココナッツ(=ポル)の和え物(=サンボール)。

右下の白いものはストリングホッパーという米粉の麺です。

左上のドーナツ状のものがウンドゥワデー。見た目ドーナツみたいですが、ふわふわのしょうゆ味の揚げ物を食べているような味。

家庭では1種類~3種類程度カレーやおかず乗せて、食べる分ずつお皿の上で混ぜてから口に運び、味の混合を楽しむのがスリランカ料理なんです。

教えてもらった通り、単体でカレーを食べるよりも、他のものと混ぜてから食べる方が劇的に美味しい!

郷に入ったら郷に従えですね。


この日だけで、スリランカのイメージが私の中でガラッと変わりました。

どんな国でも実際に行ってみないと本当の姿ってわからないものですね。

高速道路、高層タワー、ショッピングモール。

これらのものがまさかスリランカにあると思っていなくて、それだけ私の中では(たぶん多くの人のイメージも)もっと自然豊かで、先進国的な意味でのモノに溢れてないと思ってました。

百聞は一見に如かずってまさにこのことだと思いました。

では、スリランカの旅_vol.3へ続きます。

続きへ

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